事業統括からのメッセージ
本学では、大学院博士後期・博士課程のみなさんを学生ではなく研究者の一員とみなし、挑戦的研究に取り組めるように研究環境を整備しています。本事業はその一環として、大学院の博士後期課程又は博士課程に進学する優秀な人材の確保を図るとともに、本学の「最重点研究分野」の研究を推進する若手研究者の養成、ひいては、我が国の科学技術・イノベーション創出を担う研究者の養成等を目的に創設しました。対象者には、研究奨励費(生活費相当)と研究費を支給し、より研究に専念できる環境を提供します。
さらに、研究力の向上だけでなく、トランスファラブルスキル等のキャリアパスに関するセミナーや教材を提供することにより、多様なキャリアパス支援を行います。本学の若手アカデミーやOU-BRIDGE(OU-SPRING同窓会)での活動も実施しますので、若手研究者や修了生等と交流する機会を活用し、ご自身のキャリアパスを考えるきっかけとしてください。
冒頭でも述べたとおり、本学では大学院博士後期・博士課程のみなさんを研究者の一員とみなしています。裏を返せば、みなさんにも本学の研究者としての責任の自覚と行動が求められるということです。みなさんには、研究者として、時代に対応しながらも、地域や社会、世界の「未来のあるべき姿」を常に念頭に置き、自らの研究を通じて、その実現を目指すことができる人材になっていただきたいと考えております。
プログラム概要
岡山大学は、2021年2月に文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」の採択を受け、「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ(タイプA))」を創設。その後、同年9月に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム」にも採択され、「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ(タイプB))」として運用していましたが、2024年度より両制度を統合し、名称を「岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)」として実施しています。
OU-SPRINGでは、知識・研究力・技術力の「高い専門性」に加え、創造性、社会性、コミュニケーション力、リーダーシップ等の「人間力」を身に付け、大学で得た経験と知識を活用し、アカデミアはもとより産業界や地域社会において社会変革の起爆剤となりうる高度専門人材(ナレッジワーカー)の育成・輩出を目指します。